『Ergofinite THE TOKYO TECHPACK AIR』レビュー|軽さと使いやすさとミニマルと。普段使いにおすすめのバックパック

普段使いのカバンとして、僕はここ1年ほど『THE TOKYO TECHPACK』を愛用していました。
ミニマルでカッコいい外観ながらも、豊富なポケットを備えた高い実用性や背負った時の軽やかなフィット感が気に入っていて。
一方、モノを細かく仕分けしやすいようにメインの収納が2室に分かれているんですが、この造りによって感じるデメリットも正直ありました。
厚みのあるモノが入らなかったり、収納容量や使い勝手の良さがちょっと足りないなぁ…と感じたりとか。
そんな中、このTHE TOKYO TECHPACKに「AIR」の冠を纏った新たなモデルが登場したんですよね。

- 誰でも使いやすいミニマルデザイン
- 825gという軽さが生み出す快適さ
- 容量19Lという見た目以上の収納力
- 豊富な収納ポケットでモノを整頓しやすい
- ノートPC・タブレットを別室に収納可能
- 通常モデルと比較して見た目のカジュアル感が強い
- ショルダーベルトがやや細身で頼りない感じがする
好評のミニマルデザインや豊富なポケット類はそのままに、AIRの如くさらに軽さを追求。なんと20%も軽量化(1020g→825g)されました。
また、セパレートされていたメインの収納は1室化され、分厚いモノも入れやすくなるなど収納力も35%アップ(14L→19L)しています。

結論、通常モデルと比べて削ぎ落されている部分もあるにはあるのですが、より普段使いしやすいバックパックに仕上げてきたなという印象を受けました。
これは人気が出そうな予感…!
何より空気のように軽いので、少しでも身軽でいたいと常日頃思っている僕は、このAIRに乗り換えることに決めました。
そんな『THE TOKYO TECHPACK AIR』について、通常モデルとの比較も交えつつ、特徴や実際の使用感をレビューしていきます。
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Ergofinite『THE TOKYO TECHPACK AIR』の特徴

Ergofiniteは、ミニマリスト向けスマホケースブランド・CASEFINITEから派生したワークライフスタイルブランド。
ガジェット関連アイテムを手掛けているだけあって、このカバンもガジェットなどの小物類を整理して収納しやすいような造りとなっています。
製品スペック
THE TOKYO TECHPACKとの比較も交えて見ていきましょう。
製品名 | THE TOKYO TECHPACK AIR | THE TOKYO TECHPACK |
本体カラー | マットブラック | マットブラック |
収納容量 | 19L | 14L |
サイズ | 横幅300mm×高さ410mm×マチ160mm | 横幅300mm×高さ410mm×マチ145mm |
重量 | 825g | 1020g |
外側生地 | CORDURA® BALLISTIC FABRIC 840D | CORDURA® BALLISTIC FABRIC 1680D |
ファスナー | YKK製ラケットコイルファスナー | AquaGuard® YKK製止水ファスナー |
バックル | FIDLOCK社製マグネット式バックル | FIDLOCK社製マグネット式バックル |
PC・タブレット 収納ポケット | PC用ポケット:MacBook 16インチまで対応 タブレット用ポケット:iPad 13インチまで対応 | PC用ポケット:MacBook 16インチまで対応 タブレット用ポケット:iPad 11インチまで対応 |
価格 | 24,999円 | 24,999円 |
価格は同じなので、より自分のスタイルに合う方を選びましょう。
- 軽さ重視、容量は多い方が良い → THE TOKYO TECHPACK AIR
- 質感重視、モノを細かく仕分けたい → THE TOKYO TECHPACK
外観デザイン

マットなブラックでカッコいい!
ロゴすらないミニマルなブランディングフリーデザインで、ビジネス/プライベートや性別を問わず使いやすいバッグに仕上がっています。
生地の素材は摩擦や引き裂き、擦り切れに強い「CORDURA」を採用。
通常モデルは1680Dと厚手でしたが、AIRは840Dとやや薄手の生地にすることで軽さも両立されています。


撥水性もある程度優れている生地ですが、通常モデルと違ってファスナーは止水タイプでは無くなったので過信は禁物。
代わりに、今回採用されているYKK製ラケットコイルファスナーは開閉がとてもスムーズで。毎日使うモノだからこそ、ストレスなく使えるのが良いなと感じました。
ショルダー・背面まわり

ショルダーベルトは横幅が5.7cmとやや細身な造り。チェストストラップも省かれました。
ですが、それなりに厚みとクッション性があって、裏地は通気性の良いメッシュ素材となっています。


余った調節ベルトが垂れないようにするためのゴムバンドも付いています。

これが有るのと無いのとでは使用時の快適さが全然違うので、ちゃんと備わっているのがありがたい。

背中が密着する背面も、全面的に通気性の良いメッシュ生地となっています。これなら暑い時期でも蒸れにくそう。
触ってみると厚みや柔らかさが適度にあって、背中にやさしくフィットしてくれます。
なお、通常モデルにはあったキャリーケースのハンドルに取り付けられるベルトは無くなりました。あったら便利だけど、無くてもまぁいいかって感じです。
持ち手

通常モデルでは側面にも持ち手が付いていましたが、AIRは上面だけとなりました。
僕は側面の取っ手に『Clipa 2』を装着するなど地味にありがたさを感じていたので、これが無いのはちょっと寂しい感じ…。
ただ、両サイドにループが付いているので、ここにClipaを取り付けることはできます。かなりキツキツでしたが。


収納スペース
THE TOKYO TECHPACK AIRには、大きく4つの収納スペースがあります。
- メイン収納スペース
- ノートPC・タブレット収納スペース
- RFIDスキミング防止機能付きポケット
- メッシュサイドポケット
順番に見ていきましょう。
メイン収納スペース

メインの収納スペースは1室になり、マチも16cmと少し広がりました。
ガバッと開いて中身を見渡せるのが良いですね。かつ開きすぎて中身がこぼれてしまわないよう、両サイドにはしっかりと留め具が付いています。


そして、前面の方には機能的な収納ポケットが。
- マグネットポケット×2:間口15cm×深さ16.5cm
- 隠しAirTagスロット

マグネットポケットは片手でも簡単に開閉できるようになっています。スマートに出し入れできるのが便利。
ちょっとはみ出す可能性もありますが、文庫本やノートなども収納できます。


上部の方にはロゴのタグが。その中に『AirTag』を仕込めるが隠せるようになっています。


ノートPC・タブレット収納スペース

メイン収納の背面側には、ノートPCやタブレットをそれぞれ干渉させずに収納できるスペースが。
- ノートPC用ポケット:間口28cm×深さ31.5cm
- タブレット用ポケット:間口28cm×深さ25cm


ノートPCはMacBook 16インチ、タブレットはiPad 13インチまでのモノに対応しています。
通常モデルだと収納可能タブレットは11インチまででしたが、AIRでは13インチまで対応となりました。これは良い改善点。
クッション性もあるので、しっかりと守ってくれそうです。

また、これらのポケットの手前には以下のモノが備わっています。
- ジッパーポケット:間口21.5cm×深さ18.5cm
- メッシュポケット:間口13cm×深さ15cm / 間口10.5cm×深さ15cm
- ペンスロット:間口3cm×深さ15cm
- FIDLOCKキーチェーン

ジッパーポケットは大事なモノを収納しておく用として。スペースも広めです。



メッシュポケットは中身が透けて見えるのが良いですね。ある程度、伸縮性もあります。
ペンスロットも地味にありがたいポイント。Apple Pencilも収納できます。



さらにキーチェーンも。FIDLOCK社製のマグネット式バックルが使われていて、簡単に着脱できるのがめちゃくちゃ良き!
僕は通常モデルを使っている時に家や車の鍵を付けていたんですが、着脱がホントにラクで重宝していました。
これが付いているだけで「買い」と言ってもいいかもしれない。
RFIDスキミング防止機能付きポケット

前面の両サイドに、RFIDスキミング防止機能が備わったポケットが。
- RFIDスキミング防止ポケット×2:間口18cm×深さ15.5cm


カード情報を抜き取られるリスクを防ぐ効果があるし、目立たないようなポケットになっているので、安心して財布を入れておくことができます。
おまけ的なポケットかなと思っていたんですが、それなりに深さがあったのでスマホなども余裕で収納できます。
メッシュサイドポケット

カバン側面の両方にもポケットが。
- メッシュポケット×2:間口15cm×深さ17cm
メッシュタイプで少し伸縮するので、直径7cmぐらいまでのボトルや折り畳み傘なんかも収納することができます。

ちなみに、500mlペットボトルも問題なく入りました。
Ergofinite『THE TOKYO TECHPACK AIR』を使ってみて
ここからは、THE TOKYO TECHPACK AIRを実際に使ってみて感じたことを紹介していきます。
まるで空気のように軽くて快適!

最初に箱から取り出して手にした瞬間、「え、これは空気ですか?」と思ってしまったほどに軽い。
実際には約825gあるので空気では無いんですが、そう錯覚してしまうぐらい“AIR”が体現されていました。
通常モデルからは約200gの軽量化。たった200gかと思われるかもしれませんが、このわずかな差が大きな違いで。
最近は推し活で日帰り遠征する機会も増えているのですが、AIRに変えてから肩にかかってくる負担が明らかに減りました。
日常の“ちょっとした重さ”から解放される感覚って、すごく大きいんだなと改めて実感しています。

また、バッグを選ぶ上で意外と見落としがちなのが「背負ったときのフィット感」。
このバッグは、ショルダーハーネスが柔らかくて肩にしっかりフィットするし、背面のメッシュパッドも通気性が高くて蒸れにくいのが好印象。
やっぱり軽くて快適なのって正義だわ。
軽さ重視のため、見た目のカジュアル感がやや強い印象

ただ、軽さを突き詰めた分だけ、全体的にカジュアル感があるなというのが正直なところ。
表面素材はマットでミニマルな見た目なんだけど、生地が薄手なのもあって質感の高さは通常モデルに軍配が上がるかなと思いました。

また、芯材が無いのでバッグを地面に置いたときの自立性は無いに等しいし、中身があまり入ってない状態だとシルエットが崩れてしまうのが気になりました。
あと個人的に、ショルダーベルトがちょっと細いかなぁと感じました。

よく言えばスマートなんですが、ちょっと安っぽさというか頼りなさがあるというか。ここは通常モデルの方が良いバランスだったかなと。
とはいえ、この軽さを実現するためのトレードオフと考えれば納得できる範囲。
軽さ最優先で考えている人にとっては、質感よりも得られる快適さの方がはるかに大きいと思います。
見た目以上の収納力でたすかる

僕は普段このようなモノを持ち歩いているんですが、これだけ入れてもまだ余裕があります。
収納容量が19Lにアップしたのもあって、見た目以上にモノに入りますね。
通常モデルは2室にセパレートされていたんですが、背面側の方の収納がかなりキツキツで、実質ノートPC専用収納スペースになっていました。

それが1室になったことによって、スペースを無駄なく活用できるように。
ポケットも豊富に備わっているので、1室になったからといって使い勝手が悪くなったようにも感じません。むしろ、こっちの方が個人的には使いやすい…!
生地の薄さも功を奏して、いざという時にはちょっと無理してモノを詰め込むことも可能でした。荷物が少ない人ならこのカバンで1泊もできちゃうのでは?
19Lの容量とは別に外側両サイドのメッシュポケットも使えるし。

あと、この前面ポケットは肩にカバンを掛けたままでもアクセスできるのがめちゃ便利!
ちなみに、バッグインバッグ的に使っている同メーカーのポーチもめちゃ良いので、あわせて要チェックです。

Ergofinite『THE TOKYO TECHPACK AIR』レビューまとめ

今回は、Ergofiniteのビジネスバック『THE TOKYO TECHPACK AIR』をレビューしました。
- ミニマルな見た目のカバンが欲しい人
- カバンは軽さ重視の人
- 収納容量もある程度必要な人
- ノートPCやタブレットを持ち歩く人
- 小物を仕分けして収納したい人
通常モデルをここ1年ほど愛用してきましたが、さすが後出しなだけがあってAIRの方がより多くの人にマッチするカバンだと思いました。僕も乗り換えたぐらい。
ミニマルな外観と軽さと収納力。この3つがここまでバランス良くまとまったカバンはなかなか無いと思います。
カジュアル感のある見た目さえ許容できれば、きっと普段使いにピッタリな相棒になってくれるなので、気になった人はぜひチェックしてみてください。
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