『Dell U3223QE』レビュー|画質&ハブ機能が最高な4K・31.5インチベゼルレスモニター
これまでずっと、ブログ執筆や写真・動画編集などの作業はMacBook単体で行ってきました。
MacBook単体でも支障はないんだけど、大画面のモニターがあれば諸々もっと快適になるのでは…?
そう思いはじめ、数あるモニターの中から『Dell U3223QE』という4K・31.5インチのモニターを導入してみました。
デザインや画質が最高なのはもちろん、ミニマルなデスク環境を構築するのにピッタリな下記の特徴を持ち合わせています。
- ドッキングステーションとしても使える
- USB-Cケーブル1本でMacBookの映像出力&充電(90W)ができる
- 大画面のわりに約5.5kgと軽いから『Flo Moniter Arm』が使える
そんなU3223QEについて、特徴や実際の使用感をレビューしていきます。
- 没入感が味わえるベゼルレスデザイン
- USB-Cケーブル1本でモニター出力&給電が可能
- モニター下のUSBポートが便利
- 色精度を維持しつつブルーライトをカットしてくれる
- 柔軟に角度調整できるスタンド
- スピーカー非搭載
- スタンドの台座がデカい
『Dell U3223QE』の特徴
U3223QEは、Dellから発売されているハイエンドモデルの4K・31.5インチモニター。
特徴をざっくりまとめるとこんな感じ。
- プラチナシルバー仕上げ:洗練されたデザインを演出する上質な外観
- ベゼルレスデザイン:ベゼル上部・左右7mm、ベゼル下部10mmのシームレスな表示
- IPS Blackテクノロジー搭載:2000:1のコントラスト比で驚異的な色彩と鮮やかなブラックを再現
- ComfortView Plus機能:色精度を維持しながらブルーライトの放射を低減
- USB-Cハブモニター:USB-Cケーブル1本で映像出力と最大90W電力供給に対応
- PIP・PBP:異なる2つのPCソースのウィンドウコンテンツを同時表示
- デイジーチェーン接続:USB-Cを介して追加の4Kモニターをフル解像度で表示可能
- 有線LAN接続対応:Gigabit対応のRJ45ポートを搭載
製品スペック
ディスプレイサイズ | 31.5インチ |
アスペクト比 | 16:9 |
液晶パネル | IPS Blackテクノロジー搭載 アクティブマトリックス方式TFT |
解像度 | 4K(3,840×2,160) |
リフレッシュレート | 60Hz |
色域 | Rec.709:100% sRGB:100% DCI-P3:98% |
輝度 | 400cd/m² |
コントラスト比 | 2000:1 |
応答速度 | 高速モード:5ms 標準モード:8ms |
消費電力 | 通常:29.4W 最大:220W スタンバイ時:0.3W |
映像入力 | USB-C / HDMI / DisplayPort |
映像出力 | DisplayPort |
USBポート | USB-C×2 / USB-A×5 |
USB-C PD 供給電力 | 最大90W |
サウンド出力 | 3.5mmイヤホンジャック |
LANポート | 搭載 |
スピーカー | 非搭載 |
サイズ | 高さ(最大):619.3mm 高さ(最小):469.3mm 幅:712.6mm 奥行き:233.1mm |
重さ | 10.36kg(モニターのみで約5.5kg) |
価格 | Amazonでチェック |
外観デザイン
モニタースタンドは組み立て式ですが、台座と支柱部分を接続してモニター背面にカチャっとはめ込むだけで完了。
サクッと組み立てて、デスクに置いてみたのがこちら。
4辺ベゼルレスでスッキリとしたデザイン。ベゼル下部にDellのロゴすらないのが潔いですね。
背面は光沢のあるシルバー仕上げ。
普段は見えない部分だけど、白系アイテムを集めている僕にとっては何気にポイント高いです。
スタンドもシンプルなつくり。支柱下部には穴が空いていて、ケーブルを無駄なく逃がすことができます。
電源ボタンやメニューボタンは、モニター向かって右下の裏側に配置されています。
そして、モニター本体の裏側にはインターフェイスがまとまっていて。
入出力ポートは豊富に搭載されています。
- セキュリティ ロックスロット
- 電源コネクター
- HDMIポート
- DisplayPort(入力)
- USB-Cポート
- DisplayPort(出力)
- 音声ライン出力ポート
- USB-Cアップストリームポート
- USB-Aダウンストリームポート(USB 3.2 Gen2)×5
- LANポート(RJ45)
- USB-Cダウンストリームポート
後述しますが、モニター下にある2つのUSBポートの使い勝手がめちゃくちゃ良いんですよね。
『Dell U3223QE』のメリット・良いところ
ここからは、U3223QEを実際に使ってみて感じたメリット・良いところを5つ紹介します。
没入感が味わえるベゼルレスデザイン
U3223QEはモニター4辺のベゼルがとても薄いのが特徴で。
上部・左右はわずか7mmで、一般的に太くなりがちな下部も10mmに収まっています。
ベゼルレスだと余計なノイズが抑えられるし、何より見た目がめちゃくちゃスタイリッシュ。
4K画質やコントラスト比 2000:1の引き締まった描画性能も相まって、動画を見る時は圧倒的な没入感が味わえます。
USB-Cケーブル1本でモニター出力&給電が可能
デスク周りはさまざまな機器が集まる、ケーブルが混雑しやすい場所。
特にPCと外付けモニターをつなぐ場合、通常は充電用と映像出力用のケーブル2本をPCに挿す必要があります。
しかし、このモニターには90W出力が可能なThunderBolt3ポートが搭載されていて、USB-Cケーブル1本で映像出力とPC給電が可能。
ハブ機能により背面のポートに取り付けた周辺機器とも接続できるので、デスク上がスッキリまとまります。
僕はデスク環境をシンプルな雰囲気に仕上げたいと思っていたので、このモニターがすごくマッチしたなと思っています。
モニター下のUSBポートが便利
U3223QEは背面のインターフェイス以外に、モニター下面にUSB-CとUSB-Aの2ポートが搭載されています。
少し手を伸ばすだけで周辺機器をクイックにつなぐことができるのがとても便利。
ユーザビリティが意識されたつくりになっているなぁと感じました。
ちなみに、僕はBDドライブやSDカードリーダーなど一時的に使うモノを接続するのに活用してます。
また、iPhoneやiPadなどの充電もできるのが便利ですね。
色精度を維持しつつブルーライトをカットしてくれる
U3223QEでは、色精度を維持しつつブルーライトをカットする「ComfortView Plus」が常時有効になっています。
普通はブルーライトカット機能を有効化すると画面が黄色くなってしまうんですが、違和感がないほど自然な仕上がり。
MacBookの美麗な画面と見比べても遜色ないレベルです。
ブルーライトカットに加えてノングレアで画面反射も少ないので、長時間作業しても目の疲れにくさを実感しています。
柔軟に角度調整できるスタンド
U3223QEは付属しているモニタースタンドも優秀で。
上下の高さ調整はもちろんのこと、上下左右への首振りやディスプレイのピボット(縦向き)まで対応しています。
視点が調整しやすいので、体や精神への負担軽減にもつながります。
これならモニターアームなしでも、多くの人が作業シーンに応じて柔軟な使い方ができるなと感じました。
『Dell U3223QE』のデメリット・気になった点
続いて、U3223QEのデメリット・気になった点を2つ紹介します。
スピーカーは非搭載
U3223QEはスピーカーを搭載していないので、音を出したい人は外付けスピーカーを別途用意する必要があります。
ただ、モニターに搭載されるスピーカーはおまけ程度の音質しかないのが多いのも事実。
どのみちスピーカーは別途用意するつもりだったので僕は気になりませんが、人によってはデメリットになる部分かなと。
ちなみに、僕は『GENELEC 8010A』という超高音質な小型モニタースピーカーを導入しています。
スタンドの台座がデカい
全体的に完成度の高いモニターですが、唯一気になったのがスタンド台座のデカさ。
デスクに置くとかなりの面積を占有するので、周辺機器をデスク上に並べたい人にとっては邪魔に感じると思います。
そこで僕は『Flo Moniter Arm』というモニターアームもセットで導入しました。
U3223QEはサイズのわりに約5.5kgと比較的軽量なので、細身なモニターアームも使えるのが地味におすすめなポイント。
『U3223QE』と『U2723QE』の比較
最後に、『U3223QE』と画面サイズ違いの『U2723QE』との比較を表にまとめて紹介します。
液晶パネルやハブ機能の性能は全く同じなんだけど、サイズやベゼル厚など一部スペックに差異があるのでその部分をピックアップして比較しました。
製品名 | U3223QE | U2723QE |
液晶パネル | 31.5インチ/IPSパネル | 27インチ/IPSパネル |
サイズ | 幅:71.261cm 高さ:46.934cm 奥行き:23.317cm ※スタンド付き(最低ポジション) | 幅:61.14cm 高さ:38.518cm 奥行き:18.5cm ※スタンド付き(最低ポジション) |
ベゼル部厚み | 上部:7.65mm 左右:7.65mm 下部:10.15mm | 上部:7.35mm 左右:7.35mm 下部:10.00mm |
重量 | スタンド込み:10.36kg スタンド無し:5.65kg | スタンド込み:6.64kg スタンド無し:4.48kg |
消費電力 | 消費電力(通常):29.4W 消費電力(最大):220W | 消費電力(通常):25.9W 消費電力(最大):220W |
Amazon価格 | 96,102円 | 75,800円 |
この2つのモデルには、約2万円の価格差があります。
U3223QEほどの大画面は不要という人は、性能が一緒な『U2723QE』もおすすめ!
『Dell U3223QE』レビューまとめ
今回は、Dellの4K・31.5インチモニター『U3223QE』をレビューしました。
- ベゼルレスで没入感の高いモニターが欲しい
- USB-Cケーブル1本でPCと接続したい
- ドッキングステーションを別で用意したくない
- 色精度の高いモニターが必要
正直、めちゃくちゃ完成度高いです。理想のモニターと言っても過言ではないほど。
特に、ハブ機能内蔵でドッキングステーションを使わずとも周辺機器を集約できる点が気に入っています。
おかげでスッキリとしたデスクを構築することができました。
特にMacBookユーザーには最適なモニターだと思うので、ぜひ導入してみてください。