『Lofree Flow Lite JIS』レビュー|待望の日本語配列!分割スペースバーも備えた静音ロープロキーボード

「JIS配列も出してほしい…!」
これは、僕が『Lofree Flow』や『Lofree Flow Lite』のレビュー記事を出したときに、SNSなどで上がっていた多くの声なんですが…
ついに、その声が形になりました。

- シンプルなデザイン
- 静音化で打鍵音が気にならない
- 便利な分割スペースバーを搭載
- キーマップ変更が可能
- 2段階で傾斜調整ができる
- 2.4GHz無線対応で安定したワイヤレス接続が可能
- Macではキーマップ変更ができない(今後対応予定)
- 打鍵感に好き嫌いがありそう
LofreeがJISモデルを出すのは、これが初めてとのこと。
しかも、このJIS版ではスイッチ軸が静音タイプに変更されており、人の目が気になるオフィスでも気兼ねなく使えるようになっています。
さらに!「分割スペースバー」というJIS版だけの新たな機能も搭載されました。
もともとFlow Liteは、比較的安価ながらもデザイン性・打鍵感に優れていたことで人気を博しているキーボードで。
今回、JIS配列にも対応したことで「より万人におすすめできるロープロキーボード」になったと言っても良いでしょう。
そんな『Lofree Flow Lite JIS』について、US版との違いを中心に特徴や実際の使用感をレビューしていきます。
さらに、当ブログ限定の10%OFFクーポンも発行していただきましたので、購入時にはぜひご利用ください。
10%OFFクーポンコード:EFIL
『Lofree Flow Lite JIS』の特徴

Flow Lite JISは、中国のガジェットメーカー・Lofreeから発売されているロープロファイルのメカニカルキーボード。
これまでFlow Liteは英語配列のUS版しか選べなかったんですが、待望の日本語配列(JIS)に対応!
人気が高いモデルだけに、JIS配列とUS配列のどちらも選べるようになったのは嬉しいですね。
製品スペック
US版と比較しながら見ていきましょう。
配列 | JIS配列 | US配列 |
---|---|---|
本体カラー | ホワイト / ビンテージグレー | ホワイト / ビンテージグレー / ピンク |
サイズ | 84keys:316.8×138×23.5mm | 84keys:316.8×138×23.5mm 100keys:374.5×138×23.5mm |
重量 | 84keys:604g | 84keys:550g 100keys:658g |
接続方法 | USB-C / Bluetooth 5.4 / 2.4GHz無線 | USB-C / Bluetooth 5.4 / 2.4GHz無線 |
素材 | 本体:ABS キーキャップ:PBT+PC(Double shot) | 本体:ABS キーキャップ:PBT+PC(Double shot) |
軸タイプ | 静音リニア(赤軸) | リニア(赤軸) |
押下圧 | 40gf | 40gf |
傾斜調整 | ◯(3°/6°) | ◯(3°/6°) |
分割スペースバー | ◯ | × |
ホットスワップ対応 | ◯ | ◯ |
キーマップ変更 | ◯ | ◯ |
Nキーロールオーバー | ◯ | ◯ |
ポーリングレート | 1000Hz | 1000Hz |
電池容量 | 2,000mAh | 2,000mAh |
ライト機能 | ホワイトバックライト | ホワイトバックライト |
対応OS | Windows / Android / Mac / iOS | Windows / Android / Mac / iOS |
技適 | ◯ | ◯ |
価格 | 19,800円 | 17,800円 |
ベースの仕様はほぼ同じですね。
価格は2,000円高くなっています。
外観デザイン

2色ある中から、今回はビンテージグレーを選択。
ビンテージという名のとおり、やや茶色みがかっているアンニュイな良い色。


プラスチックの筐体ではありますが、マットな質感に仕上げてあるので安っぽさは感じません。
そして…多くの人が待ち望んでいたであろうJIS配列!


キーキャップにはひらがな表記がないので、JISモデルだけどシンプルさは健在。
Lofreeらしいデザインにまとまっていると思います。
そしてもう1つ、目を惹く部分があって…。

そう、分割スペースバーです。
これは日本のキーボード専門メディア「Greenkeys」を運営している河村亮介(X:@Hottyhottea)さん監修のもと、新たに採用された機能でして。
要は、左右それぞれのスペースバーに自由にキーを割り当てできるようになっているんですよね。
これがJIS版のウリにもなっていて。詳しくはまた後ほど述べたいと思います。

公式では604gとなっていましたが、US版(550g)よりちょっと重いぐらいですかね。
持ち運びするにはやや重さが厳しいかなぁという印象。縦幅もそれなりにある方なので。
そのほかはUS版と仕様はほぼ同じなので、写真メインでさくっと紹介していきます。仕様を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。




ちなみに、US版には100keysモデルもラインナップされていますが、JIS版は84keysモデルのみとなっています(※執筆時点)。
キーボード機構

US版と同じく「Kailh製 POMスイッチ」と「ガスケットマウント」を搭載。
- Kailh製 POMスイッチ:摩擦が少なく自己潤滑機能を持ち、時間の経過と共によりスムーズな感触を生み出す
- ガスケットマウント:キースイッチを保持するプレートを柔軟性のある素材で挟み込む構造で、心地よい打鍵感と静粛性に優れた構造を実現
この2つが組み合わさることで、ロープロながらもしっかりとした打鍵感を生み出してくれます。
なお、POMスイッチはUS版と異なり「Void」という静音リニアが採用されました。

通常のリニアって結構カチャカチャとした打鍵音がするかと思いますが、Voidはめちゃくちゃ静かで。
「オフィスでも使いやすいように」とのリクエストが多く寄せられていたことから、このPOMスイッチが採用されました。
『Lofree Flow Lite JIS』を使ってみて
ここからは、Lofree Flow Lite JISを実際に使ってみて感じたことを紹介していきます。
静音化はうれしい。だけど打鍵感はUS版の方が好みかも

キーボードで一番重要視されるのって打鍵感だと思うので最初にハッキリ言っておきますが、Void軸の打鍵感は個人的にはあんまり好みではないです。
というのも、US版の方に採用されているリニア軸「Specter」の打鍵感が良すぎるんですよねぇ。
あの軽いタッチで指がスルスルとキーボードの上を滑るように入力できて、角の取れた「コトコト」という柔らかい打鍵音がほんとに心地よくて。
でも、決してVoidの打鍵感も悪いものではないんです!むしろ良いほう。
なんですが、押下した指の動きに対してキーの沈む動きがなんとなくもっさりしているというか。すごい感覚的なものなんだけど。
そのせいか、タイピングした時の気持ちよさがSpecterに比べてやや物足りないように感じてしまうんですよね。
そのぶん静音性はホントに優秀で、静かなオフィスや夜に自宅で作業する時も気兼ねなくタイピングできるというメリットは大きいんですが。
まぁ、軸は単独でLofreeのサイト等から購入できるので、どうしても打鍵感が合わなかった場合はスイッチ交換をするという手もあります。
Z列のキー配列がやや特殊

ひとくちにJIS配列と言っても、キーボードによって微妙にキーの形や位置が異なっていて、それが使いやすさや作業スピードに直結してきます。
Flow Lite JISは綺麗な四角形にすべてのキーが収められているので、どこか無理している部分があるのでは?
と思って見てみると、Z列のキー配置がちょっと特殊です。

これはHHKBのJIS版なんかも同じ配列なんですが、少し左にズレているんですよね。あと右Shiftキーが小さい。
とはいえ、実際に使ってみるとそこまで気にはなりませんでした。あくまで僕の場合ですが。
最初は気になっても、しばらく使っていればたぶん慣れることができると思います。
分割スペースバーの可能性が無限大!

JISモデルだけの特別仕様として新たに搭載された、分割スペースバー。
これはLofreeさんが実施されたアンケートで、約72%のユーザーが「左手親指でスペースを押す」と回答したことを受けて搭載されたもので。
言われてみると確かに、僕も左手親指でしかスペースバーを押したことなかったです。
つまり、今までこの長いスペースバーの右半分が、言ってしまえばデッドスペースになっていたんですよね。これは非常に勿体ない。
そこで、この分割スペースバーが活きてくる訳ですよ。
というのも、専用ソフトウェアの「Lofree Key Mapper」を使うことで、左右それぞれのスペースバーに自由なキーを割り当てできるんですよね。
実質、自由に使えるキーが1つ増えることになるんですが、例えば、右のスペースバーにBackspaceキーを割り当てるとどうでしょう。
Backspaceキーってちょっと遠い位置にあるので、小指で押すときに手のホームポジションが大きくズレてしまうのが常々煩わしいなと感じていたんですよね。

しかし、これが右手親指でも押せるとなると…めちゃくちゃ便利じゃないですか?!
ホームポジションを動かさずに済むので、間違いなく作業の効率が爆上がりします。
今までキー割り当てのカスタマイズってやったこと無かったんですが、この場所なら積極的に活用してみたいなと思いました。
ここに何のキーを割り当てるかは、あなたの自由。可能性は無限大です!

ちなみに、僕は問題無かったんですが、気になる人もいると思ったので念のためアナウンス。
このスペースバー、左側の方が微妙に短いんですよね。
そのため、左手親指で左側スペースバーを押す際、押す位置が右寄りの人だともしかしたら右側を誤タイピングしやすいかもしれません。
せめて左側のスペースバーの方が長かったら…とも思いましたが、そうすると見た目のバランス的な美しさが損なわれるので、仕方ない部分かなと思います。
『Lofree Flow Lite JIS』レビューまとめ

今回は、LofreeのJIS版ロープロファイルキーボード『Lofree Flow Lite JIS』をレビューしました。
- シンプルデザインのロープロキーボードを使いたい
- 静音化されたキーボードを探している
- 傾斜調整をしたい
- キーマップを変更したい
- 分割スペースバーに興味がある
- 2.4GHz無線で接続したい
評判の高かったFlow Liteに、静音化対応・分割スペースバー搭載という進化も加わっており、完成度の高い製品だと感じました。
世界で見たら日本市場なんてとてつもなく小さいのに、日本人向けモデルを作ってくれたということは、Lofreeさんにとってもよっぽど自信があるということです。
以前参加させていただいたLofreeのイベントでも、Lofreeさんが「高級キーボードをもっと普及させたい」という熱い想いを持っておられることを知りました。
このキーボードは、きっとその野望を切り開いてくれる一手になると思っています。
Flow LiteのJIS版を待っていた人はもちろんのこと、今まで5,000円以下とかの安価なキーボードしか使ってこなかった人にこそ試していただきたい。
そんなキーボードに仕上がっているので、ぜひチェックしてみてください…!
当ブログ限定の10%OFFクーポンもありますので。
10%OFFクーポンコード:EFIL