『Lofree Flow』レビュー|ロープロファイル版HHKBのような心地よい打鍵感のキーボード
もしかしたらキーボードに触れている時間が1日の中で一番長いかもしれない。
だからこそ、キーボードの打鍵感や打鍵音、デザインにはとことんこだわりたいと思っています。
そんな僕にとって、ピッタリなキーボードが登場しました。『Lofree Flow』というキーボードです。
- アルミニウム製ボデイの美しいデザイン
- ロープロファイルとは思えない心地よい打鍵感
- 軸やキーキャップのカスタマイズが可能
このキーボードは革命だ。
少し触ってみてすぐメイン機に据えることを決めたし、もう当分はキーボード探しの旅に出る必要はないと思っているほど。
そんな『Lofree Flow』について、特徴や実際の使用感をレビューしていきます。
- アルミニウム製ボデイの美しいデザイン
- ロープロファイルで指や手首が疲れにくい
- 底打ち感の少ない心地よい打鍵感
- コトコトと気持ちいい打鍵音
- 高品質PBTキーキャップ採用で指が滑りにくい
- キーキャップや軸のカスタマイズが可能
- US配列のみ
- 傾斜調整ができない
- キーマッピングに非対応
『Lofree Flow』の特徴
Lofree Flowは、PC周辺機器を手掛けるメーカー・LOFREEがリリースしているロープロファイルキーボード。
おもな特徴はこんな感じ。
- 指への負担が少ないロープロファイルキーボード
- 高級感と耐久性の高いアルミニウム製ボディ
- RGBサイドライト&ホワイトバックライトを搭載
- テカらない&印字が剥げにくい高品質PBTキーキャップ
- 摩擦が少なくスムーズな感触を生む「Kailh製 POMスイッチ」を搭載
- 底打ち感を低減するガスケットマウント式
- ホットスワップ対応でスイッチの取り替えが簡単
- 最大3台までBluetooth接続が可能
- 最大40時間使用可能なロングバッテリー
- 技適取得済み(認証番号:211-230707)
特に、ロープロファイルキーボードとして「ガスケットマウント」を搭載したのは、このキーボードが世界初とのこと。
一体どんな打鍵感に仕上がっているのか、とても気になりますね…!
『Lofree Flow』を使ってみて
ここからは、Lofree Flowを実際に使ってみて感じたことを紹介していきます。
アルミニウムの筐体が美しすぎる
キーボードはデザイン性も重要と言いましたが、このアルミニウム筐体の質感がめちゃくちゃ良くて!
程よい厚みのあるベゼルがアルミニウムの重厚感をうまく引き出しています。
そして、僕のメインマシンであるMacBookとの相性がすこぶる良い。
Lofree Flowの方が若干ギラつきがあるので全く同じ質感というわけではないけれど、一緒に並べて使った時の美しさといったら。
マットな白キーキャップとのコントラストも良い感じで。
しかもこの白いキーキャップにオレンジの刻印を採用した人は天才か?この色の組み合わせ好きなんだよなぁ。
ロゴのプレートで色が切り返しになっていて、これがまた良い味を出しています。無骨な工業製品にレトロな遊び心を足したような感じで。
ちなみに、Lofree Flowには着せ替え用のキートップもいくつか用意されています。
今回はそのうちの1つ「Retro」も一緒に頂いたんだけど、クラシックファミコンみを感じるこのカラーリングが最高すぎる…!
刻印されたフォントもレトロチックになっているところが憎い。
まぁ僕は白のまま使うと思うけれど、キーキャップを変えても美しいデザインが損なわれないのは素晴らしいなと。
率直に「今まで目にしてきたキーボードの中では一番美しい」と僕は思います。
君になら僕の洗練されたデスク環境のド真ん中を明け渡してもいい。
極上のコトコトを奏でる至高の打鍵感
この打鍵感、もはやロープロファイル版HHKBでは?
この薄さで確かなストロークと柔らかみのあるコトコト感を味わえるのは衝撃的でした。
この気持ちいい打鍵感を実現できたのは、新開発の「Kailh製 POMスイッチ」とロープロファイルでは世界初搭載となる「ガスケットマウント」にあります。
- Kailh製 POMスイッチ:摩擦が少なく自己潤滑機能を持ち、時間の経過と共によりスムーズな感触を生み出す
- ガスケットマウント:キースイッチを保持するプレートを柔軟性のある素材で挟み込む構造で、心地よい打鍵感と静粛性に優れた構造を実現
この2つの要素が組み合わさることで、かつてない快適なタイピング感覚を生み出しています。
キーを押下してみると自己潤滑機能のおかげか一切の引っかかりがなく、スッと底までキーを押し込めます。
そして、ほんの僅かにプレート全体が沈み込むようになっていて、このガスケット構造こそがうまく底打ち感を低減している感じです。
加えて打鍵音も極上で。まさしく「コトコト」と角が取れたマイルドな音が優しく脳と耳を刺激してくれます。
個人的には本家HHKBよりも打鍵感は好みだなと思いました。
HHKBはキーストロークが深くて、指や手首が疲れやすかったんですよね。それで結局手放してしまいました。
青軸に変えたらより好みな打鍵感に
Lofree Flow ホワイトにはリニア軸(赤軸)が標準装備なんですが、タクタイル(茶軸)とクリッキー(青軸)の別売オプションも用意されています。
今回、青軸も一緒にいただいて今回初めて使ってみたんだけど、これまたクセになるタイピング感覚で。
クリック時に指に伝わる振動と爽快な打鍵音が気持ち良すぎる…。てか赤軸より個人的には好みでした。
赤軸は若干キーが重いかなと思ったんですが、青軸にするとちょうど良い感じに。
ブラックモデルは茶軸が標準装備なので、茶軸が好きな人はブラックを選ぶのがおすすめ。
もう少し傾斜があったら良かった
3.9度。どういう根拠でこんな傾斜角に設計されたのかは分からないけれど、個人的にはもう少し傾斜がついている方が好みかなと。
まぁ人によって好みは変わるので、傾斜調整機能があればさらに良かったかなぁと思います。
今後使っていくなかでどうしても傾斜角が気になるようなら、PCスタンドでも取り付けてみようと思います。
Enterキーの右にもう1列あるキー配列が永遠に慣れない
Enterを押したつもりがPage Up…。
Backspaceを押したつもりがHome…。
ここまでLOFREE FLOWで文字を打ってきた中で、何度この押し間違いをしたことか。
念のため言っておくと、この配列はキーボード界隈でも人気の高いKeychronやLogicoolをはじめ、様々なキーボードで採用されているので決して特殊な配列というわけではありません。
いわゆる75%キーボードってやつなんだけど、この配列のキーボードを使うのが初めてということもあって、どうも指が判断を誤ってしまいます。
またEnterと同じぐらい困っているのが、矢印右キーの位置で。
直近でメイン使いしていた『MX Keys mini』はEnterと同じ列にあったので、その感覚が抜けなくてつい矢印下を押してしまいます。
まぁこれは完全に慣れの問題なので、しばらくすれば解決する話なんだけど、僕と同じようにこの配列が苦手という人も実際多いらしい。
現時点ではキーマッピング非対応なので、キーの割り当てを変えられないのもネックなところ。
この右端列のないミニマルバージョンも出たら嬉しいなぁと密かに願っておこう。持ち運びもしやすくなるし。
とはいえ、この配列にも良い点が2つあります。
1つはBackspaceの真上にDeleteがないこと。誤って消したくない文字を消す無駄なミスがなくなりました。
もう1つは矢印キーの上・下がフルサイズになったこと。コンパクトなキーボードはここがハーフサイズになっていることが多いんだけど、断然フルサイズの方が押しやすいですね。
『Lofree Flow』レビューまとめ
というわけで、今回はロープロファイルキーボードの『Lofree Flow』をレビューしてみました。
- キーボードのデザインにもこだわりがある
- ロープロファイルのキーボードを探している
- HKKBのようなコトコト打鍵感が好み
- キーキャップや軸をカスタマイズしたい
- US配列派
2週間ほど試用してからこの記事を書いていますが、今まで使ってきたキーボードの中で一番しっくり来たという感触があります。
キー配列にまだ慣れていないせいでミスタッチはしまくりなんだけど、とにかく使っていて楽しいキーボードだなと。
まず見た目が良いだけでテンションが上がるし、加えて打鍵感・打鍵音が良ければなおさら使い倒したくなるというか。
アルミボディの母艦は丈夫で耐久性に優れていて、キーキャップや軸も着せ替え可能なので、自分好みにカスタマイズしながら永く愛用できるデバイスになる予感がしています。
ロープロで打鍵感の良いキーボードを探している人は、ぜひお試しください。