『Narwal Flow』レビュー|これ最強では?クローラーモップを新搭載したフラグシップロボット掃除機

ロボット掃除機は、日々の家事負担を減らす上でぜひとも導入しておきたい暮らしの便利アイテム。
今や無くてはならないほど我が家でも毎日大活躍しているんですが、そんなロボット掃除機にまた新たな進化を遂げたモデルが登場しました。
「クローラーモップ」を搭載した、Narwalのフラグシップロボット掃除機『Flow』です。

- クローラーモップ搭載で拭きムラが少ない
- 22000Paの超強力吸引でカーペットのゴミも根こそぎ吸引
- 壁際5mmまで接近して清掃できる
- 最大4cmの段差まで乗り越え可能
- 95mmの超薄型で狭くて低い空間にも入り込める
- AI+デュアルRGBカメラで障害物を正確に回避
- 独自の圧縮技術で120日間ゴミ捨て不要
- メンテナンスフリーで手間がかからない
- 消耗品/電気代のランニングコストがかかる
- 洗浄液は手動で入れないといけない
これまでのロボット掃除機は2つの回転式モップが搭載されていることがほとんどでした。
それだと、2つあるモップの隙間や回転の軸から離れる部分ほど拭きムラがあるような気がしていたんですよね。
それがクローラー式になったことで床を広い面で捉えられ、より均一にモップ掛けできるようになっています。
さらに、ロボット掃除機が稼働する上で肝となるセンサー性能も進化しています。
これまでNarwalのロボット掃除機は「障害物を避けるのがちょっと苦手かなぁ~」という印象でしたが、このモデルはかなり良くなっていました。
その他にも魅力的なポイントがたくさんあって、まさにロボット掃除機の理想系とも言えるモデルに仕上がっているのではないかと。
そんなFlowについて、特徴や実際の使用感をレビューしていきます。
Narwal(ナーワル)『Flow』の特徴

Flowは、Narwalから2025年11月7日に発売されるロボット掃除機。
最先端技術を詰め込んだフラッグシップモデルということで、これは期待が高まります。
製品スペック(Freo Z10との比較あり)
これまで僕が使っていた『Freo Z10』とも比較しながら、どんな点がパワーアップしたかを見ていきましょう。
Freo Z10も日常使いで十分満足できるモデルですが、Flowはさすがフラグシップなだけあってさらに機能が強化されていますね。
外観デザイン・仕様



色はホワイトで、角ばった形の近未来的なデザイン。
大きさは、おおよそ横幅40.2cm×奥行き43.0cm×高さ46.1cm。
まぁ決して小さい訳ではないんですが、高さは案外抑えられているので、部屋に置いてもそこまで圧迫感は無いように感じました。
外観や大きさは、右に置いたFreo Z10とほぼ一緒ですね。


フラグシップなのにサイズが巨大化してないのがスゴい。
ベースステーションは小さいに越したことはないので、この企業努力はありがたいです。

天面のカバーを開けると、中は清水タンク/汚水タンクを収めるスペースとなっています。



汚水タンクと清水タンクで色が区別されているのが分かりやすくて良いですね。
アイコンの表示もあるし、間違えてタンクがテレコで入らないような構造にもなっています。
また、フロント部分のカバーがマグネットで着脱できるようになっていました。


内部にはゴミを溜め込むダストバッグが収めるスペースが。
ダストバッグは着脱しやすいように取っ手が付いています。細かいところにも使いやすさにこだわってますね。
なお、Freo Z10の時はこの内部に洗浄液をセットできるスペースがあったのですが、Flowにはありません。
そのため、洗浄液はタンクの水を取り替える際に手動で入れる必要があります。

ロボット掃除機が入り込む部分は取り外しができるように。
ここは汚れが溜まりやすいパーツだけに、それぞれ分解できるようになっています。
これならお手入れもしやすいですね。
まぁとにかく機能がありすぎて、全てをここで紹介すると長くなってしまうので、詳しくは公式サイトを見てみてください。
操作方法
Flowの操作はおもにアプリから行います。
アプリでできることは主にこんな感じ。
- 清掃方法・レベル・エリアの設定
- スケジュール設定
- 清掃履歴の確認
- 消耗品管理
できることが色々あるので、最初は「とっつきにくい」と感じる人もいるかもしれません。
ですが、例えば一度スケジュール設定してしまえば日々の清掃をすべて自動化できるので、アプリを操作することもそんなにありません。
便利だなと思ったのは、消耗品の交換タイミングが可視化されている点。長く使う上でこれはありがたい仕様だなと思いました。
Narwal『Flow』を使ってみて
ここからは、Flowを実際に使ってみて感じたことを紹介していきます。
クローラーモップによる水拭き性能がハンパない
最近のロボット掃除機はどれも吸引力が上がっていて、ゴミを吸い取るだけなら割と安価な機種でも良かったりします。
で、差が付くのが水拭き性能なんですが、このFlowはマジで優秀すぎました。
やっぱりこの新たに搭載されたクローラーモップが素晴らしくて、
- 壁際ギリギリまで攻めつつ
- 最大12Nのモップ圧と45℃の温水で
- 汚れを広げずにこそぎ取ってくれる
のが最高です。
僕は週1で水拭きするスケジュール設定にしているのですが、水拭きしたあとの床がめちゃくちゃサラサラしていてホントに気持ちいいんですよね。
この快感を得るためだけでも、Flowを導入する価値があるなと思えるぐらい。
95mmの超薄型で掃除できる範囲が広がった

優秀な清掃能力を備えたFlowですが、それでいて本体の高さがわずか95mmに抑えられているのがスゴくて。
この薄さのおかげで、掃除できる範囲が格段に広がりました。
今まで使っていたFreo Z10だと、家具やドラム洗濯機の下とか“あと少し届かないゾーン”が結構残っていたんですよね。

でもFlowはその隙間にもスッと入り込んで、しっかりとホコリを吸い取ってくれるのが最高で。
こういう家具の下にこそホコリが溜まりやすいのに、そこを手動で掃除しなきゃいけないのがとにかく面倒でした。
そんなところもFlowに任せられるようになったのが、ホントにありがたいですね。
ロボット掃除機において、薄さは正義。
ほぼメンテナンスフリーで手間が全く掛からない

正直、一番感動しているのがここかもしれません。
Flowは本当にメンテナンスの手間が掛からないんです。
完全メンテナンスフリーという訳ではないんですが、日頃やらなきゃいけないのはタンクの水の給排水と洗浄液の投入ぐらいです。
- モップの洗浄&乾燥
- ダストボックスのゴミ圧縮&乾燥
- ベースステーション内部の清掃
- ダストボックスのゴミ捨て(120日に1度でOK)
- 清水タンクの給水&汚水タンクの排水
- 洗浄液の投入
- 経年劣化したパーツの交換
ベースステーションは80℃の温水でモップ、パイプ、水タンクを殺菌し、使う度に掃除機内部も清潔に保ってくれます。
そして、40℃の温風でモップ、パイプ、ダストボックスまで乾すことで、カビの発生や生乾き臭とは完全に無縁。
こういう水回りのメンテナンスって自分でやろうとすると大変なので、それを全部自動でやってくれるのがマジで偉い。
さらに、2.5Lのダストバッグを備えているから120日間はゴミ捨て不要。
もうとにかくラクすぎます!
これだけ手間が掛からないと、文字どおり“掃除の存在を忘れる”レベルで。
家がいつもキレイに保たれているのに自分はほぼ何もしていないという、そんな理想の状態をようやく手に入れることができました。
障害物もしっかり避けてくれる
これまでFreo Z10を使ってきた中で正直物足りないと感じていたのが、障害物を避ける性能で。
Z10はカメラ非搭載モデルということもあり、床と同系色の家具や細身のモノにはよくぶつかっていて、だんだん本体に傷が増えていくのが気になっていたんですよね。
ケーブル類を巻き込んでしまって、「動けなくなりました」とのエラー通知が出先で届くこともたまにありました。
しかし、このFlowには高性能なカメラとAIチップを搭載されており、格段に障害物の回避能力が上がっています。
- 200種類以上の物体を認識
- 150万のポイントクラウドによる周辺認識
- 毎秒10兆回の演算能力
これまでの機種のように「ぶつかってから気づく」動きではなく、人間のように“避けながら進む”自然な動きに進化していて、見ていてちょっと感動するレベル。
その結果、掃除機本体にも家具にも傷が付きにくくなったのが精神衛生上よいです。
どっちがおすすめ?『Flow Performance』との比較
Flowには、『Flow Performance』というモデルも存在します。
Performanceは「コストパフォーマンス」で優位という意味で使われており、Flowに比べて機能が制限されている代わりにちょっとだけ安くなっています。
| 製品名 | Flow | Flow Performance |
|---|---|---|
| 吸引力 | 22000Pa | 20000Pa |
| モップ圧力 | 12N | 10N |
| 認識可能物体数 | 200種類以上 | 150種類以上 |
| 価格 | 199,800円 | 189,800円 |
どっちがおすすめかと言われたら、個人的には『Flow』を推したいです。
というのも、やっぱり「障害物をちゃんと避けてくれるかどうかが大事」だと僕は思っていて。
いくら吸引力が強くても、障害物に引っかかって動けなくなってしまっては意味がないので。
価格差も1万円なので、これだけの差なら上位モデルを選んだ方が長い目で見てメリットを感じられるんじゃないかなと。
少しでも導入コストを抑えたいという人は、Flow Performanceの方を選ぶのも全然アリだと思います。
Narwal『Flow』レビューまとめ

今回は、Narwalのハイエンドロボット掃除機『Flow』をレビューしました。
- 部屋の隅々までキレイにしたい人
- 水拭き機能も必要な人
- 本体メンテナンスの手間をかけたくない人
- 本体価格やランニングコストより導入メリットを重視する人
このロボット掃除機は素直に「買い」ですね。
これまで課題に感じていた本体の厚みや障害物回避が見事に改善されており、より隙の無いモデルになっていると感じました。
掃除の手間をとにかく減らしたいと考えている人は、ぜひ導入を検討してみてください。
決して安くは無い買い物ですが、それ以上の価値は保証します。



















