卓越した技術を感じる。富山県高岡市の『能作』に行ってきました|2020.01

旅のあとがき
卓越した技術を感じる。富山県高岡市の『能作』に行ってきました|2020.01

昔書いてお蔵入りになっていた旅行記をリバイバルして、このコロナ禍による自粛生活に彩りを加えてみようかなという企画。

題して、【ネタ切れごまかしリバイバル旅行記】

ということで、第一弾は2020年1月に、富山県高岡市にある鋳物メーカー『能作』へ行ってきた時の様子をレポート。

能作は、400年以上にわたり歴史を刻んできた「高岡銅器」を製造する1916年創業の老舗メーカーで、年間10万人以上もの人が訪れるという人気の産業観光スポット。

2017年に新社屋がオープンしたということで以前から気になっていたのですが、たまたま富山県に行く用事があったので立ち寄ってみることに。

短時間しか滞在できなかったのですが、モノづくりに対するこだわりと技術を肌で感じることができて、クリエイティブ魂が感化されたのを記憶しています。

施設の空間デザインも面白くて、館内を見て廻るだけでも充分に楽しめましたよ。

  • 株式会社 能作
  • 住所:富山県高岡市オフィスパーク8-1
  • 電話:0766-63-5080(代表番号)
  • 営業時間:10:00~18:00
  • 休日:年末年始(工場見学は日・祝日休業。土曜は月により変更有り)

目の前に広がる膨大な木型の壁

館内のメインフロアに入ってすぐ目に飛び込んでくるのが、絵画のようにディスプレイされた木型の数々

木型とは、鋳型を制作する際に使用する型のこと。

元々は江戸時代末期に造船のために鋳造用木型を製作したのが木型産業の始まりと伝えられてい。

木型は全国で作られているモノではあるんですが、高岡では全て手作業で制作している職人が多いとのこと。

色とりどりの木型が並んでいますが、これらはディスプレイ用にわざわざ着色したのではなく、実際の製造に使用されていたモノ。

この色の違いは、製作した木型職人の違いによるものなんだそう。

近くに寄ってみると、木型ひとつひとつにどんなモノが型取れるのかが書いてありました。

最近では、木製ではなく樹脂製のモノが多くなってきているそうなんですが、総称して木型と呼ぶんだとか。

たい焼き」の木型がチャーミング。

個性ある木型をひとつひとつ眺めるだけでも面白いですね。

ガイド付きで館内を巡る「FACTORY TOUR」

僕が訪れた時には、平日なのにかなりの人で賑わっていて、台湾からの団体ツアーもいくつか来ていていました。

何故、こんな場所にこんなにも多くの人が訪れているのか。

その人気の理由に、無料でガイド案内をしてくれることが挙げられる。

ガイドは当時7人いたそうで、子供向けや御年配向け、企業視察向け、訪日旅行者向けなど、シーンに応じた専任の案内人を立てているという力の入りよう。

以前から産業観光に注力されているということで、観光客の受入体制がしっかり整っている。

また、ワイヤレスイヤホンも完備されていて、作業場など音がうるさい場所やガイドの人が遠く離れている時でも、しっかりと聞き取ることができるように。

もちろん館内は撮影OKだったので、気兼ねなく写真を撮れるのもブロガーにとっては嬉しいポイント。

最初に案内されたのは、鋳造の工程でした。

部屋の入り口には錫で作られた「鋳」という文字サインが。

中に入ると、2階から1階を俯瞰するような感じで、作業風景を見ることができました。

工場といっても、きちんと清掃がされていて小綺麗な感じでした。

1階に降りて作業の様子や道具などをより近くで見ることもできます。

能作の人気シリーズ『KAGO』のサンプルも置いてありました。

実際に手に取って、触ることもできますよ。

続いては、錫などを切削加工する作業スペースへ。

ここでは非常に繊細な手仕事を間近で見ることができます。

女性の職人さんもいました。

製造工場というと失礼ながら御年配が多そうなイメージがありますが、意外と若手の方が多いような印象でした。

実際に、幼少期に能作の工場見学をして関心が湧いて就職された方もいるそうで、そういった意味では工場見学もちゃんと後継者獲得に繋がっているんだなぁと思いました。

錫製品の製作体験や能作の器での飲食も

能作では、工場見学のほかに製作体験や飲食も一緒に堪能できるスペースが設けられています。

体験コーナーの「NOUSAKU LAB」では、ワークショップ的な感じでオリジナルの錫製品づくりができます。

生型鋳造法と呼ばれる、砂を押し固めて成形する比較的簡易な方法で製作するので、大人から子どもまで楽しめるとのこと。

ぐい呑みや小鉢、トレー、箸置きなどが作れるようです。

今回は時間がなかったので外から眺めるだけでしたが、自分でオリジナルの錫製品を作れるのも記念になるので、また機会があれば試したいと思います。

また、近くにはフリーウォーターが用意されていたのですが、なんと錫のコップで飲めるようになってます。

じかに錫の口当たりや手触りを試せるのがいいですね。

錫には、不純物を取り除いて、味をまろやかにするという効果もあるようですが、実際に飲んでみると、確かに軟水を飲んでいるような柔らかい舌触りがしました。

コップの縁の口当たりも滑らかでいい感じ。これでお酒とか呑んだら最高だろうなぁ。。。(僕はあまり飲めませんが)

館内の奥には、飲食スペース「IMONO KITCHIN」があって、能作の器で富山の地元食材を使用した食事が楽しめます。

ベーグルも置いてありました。美味しそうだったけど買う時間が無かった…。残念。

そして、館内にはお土産が買える「FACTORY SHOP」も。

個人的にもう1つ面白いなぁと思ったのが「TOYAMA DOORS」という観光案内スペース。

そこには約200種類のポストカードが並んでいて、1枚ごとにおすすめの施設や飲食店などが紹介されています。

全てテイクフリーで自由に持ち帰りが可能で、中には全種類持って帰るという強者も。

思わず手に取ってしまったドラえもん。

しかも、1枚1枚、能作の職員さんが自分たちで取材して写真も撮って作っているそうです。

全て手作りなのに、クオリティが高くてビックリしました。

モノづくりっていいなぁ。

以上、簡単ですが過去に書いた文章や撮影した写真を見ながら、当時の様子を振り返ってみました。

1年ちょっと経った今でも、あの時見た景色がまだ脳裏に残っていて、僕にとっては良い刺激を受けた時間だったと今更ながら思います。

「やっぱり、モノづくりっていいなぁ。」

自分にはそんなスキルが全くないので、プロダクトを手掛けられる人たちにはホントに尊敬しかない。

ただ、ジャンルは違えど今の自分にはこの「ブログ」があるので、この場所で僕なりのコンテンツづくりをしていこうと思います。